1、掘削

浸透施設の掘削は、地山の浸透機能を低減させないよう、掘削面及び底面を剥ぐように掘り微小な凹凸は残します。なお、掘削完了後、底面を踏み固めないようにしながら、直ちに敷砂を敷きます。

2、敷砂

浸透底面には、踏み固めによる浸透能力の低下を防ぐためクッション材として、また、目詰まり防止のフィルター層として砂を敷きます。

3、透水シート

砕石と地山の間に透水シートを設置することがとても重要です。浸透施設の砕石部には、地山から土砂が流入することが考えられ、これによる目詰まり防止や路盤の陥没を防ぐために透水シートを砕石の外側に敷設します。また、砕石天面の上にも被せるため、あらかじめ天面分を出しておくと施工がしやすくなります。

4、充填砕石

浸透施設の浸透面保護と材料の持つ空隙による貯留量をできるだけ多く確保するため、空隙率の高い砕石を使用します。一般てきには単粒度砕石20～40mmを使用し、事前に洗浄するのが望ましいです。敷砂後、先に底面部分に砕石を充填し転圧して、浸透施設を設置します。浸透施設の設置後、浸透施設回りに砕石を再度充填していきます。この際、透水シートの巻き込みや剥がれに注意しながら、軽く転圧します。

5、埋戻し

透水シートの隙間から砕石内部に土砂が入らないように注意します。土砂が砕石内部に入り込むと浸透能力の低下を招きます。埋め戻し土を転圧して完成となりますが、周辺よりも低くならないように確認が必要です。埋め戻し工程は、土砂等の侵入を防ぐため砕石を充填した箇所はその日のうちに完了するようにしてください。

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