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Technical Reports

浸透ポラコンと集水ポラコン

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ポラコン(ポーラスコンクリート)

ポラコンとは、骨材粒度を限定した特殊なセメントペースによって結合し、連続性空隙を形成したコンクリートであり、透水性が優れ透水量の調整が可能な「水を通す」コンクリートです。ポーラスとはたくさんの穴のことで、多孔質性(細かい穴(孔)の空いた構造の)コンクリートと言う意味になります。
ポラコンは、0.5mm~0.8mmの大きさの空隙があることにより、透水率や自然環境への適応力が通常のコンクリートよりも高く、様々な用途に使用されています。
目的別・施工方法により、浸透ポラコンと集水ポラコンに使い分けています。

 

当社が昭和50年代後半に、都市洪水の発生源となる雨水の流出を抑制するという考えから開発した「ポラコン(透水コンクリート)」は、全国に普及しています。

ポラコンは、『地盤の持つ浸透能力を十分生かし、かつ目詰まりに対して耐久性の高い浸透型流出抑制施設』として、建設省の建設技術評価(建設大臣評価)を昭和 63 年に受け、今日まで多くの実績を残しています。

また、流出抑制以外の新たな役割(水資源としての地下水の保全、河川の平時流量の確保、さらに地中生態系の保全、ヒートアイランド現象の防止等)も期待されています。

なお、ポラコンは、早稲田大学故神山一教授の御指導のもとに、当社研究所が数年にわたる基礎研究を経て開発したものであります。
 
浸透ポラコン・集水ポラコンの特長
 透水性が高い
連続性空隙を有するので、ポラコン層に侵入した水はすみやかに排水されます。
 目詰まりしにくい
流水がどの部分からでも自然に吸い込まれてゆき、流速の変化が極めて小さいです。
 使用用途が選べる
ポラコンは適度な大きさの連続空隙を持っているので様々な材料がフィルターとして使用できます。
雨水を浸透・貯留する場合は砕石を使用し、土中の水を集めて(集水し)排水する場合は砂を使用します。
※ポラコンとフィルター材とセットで一つの構造物としてご使用ください。
 重荷重対応製品も
当社では、宅内用の浸透桝から車道用のT-25対応の製品まで取り揃えております。
浸透ポラコンの用途・浸透施設の構造について
 

浸透ポラコンを用いた雨水浸透と貯留浸透
都市化により雨水の浸透が減少すると、防災上では洪水流量を増大させ、環境上では湧き水の減少による河川の汚濁が進行します。雨水浸透・貯留浸透工法は降雨量をできるだけ自然サイクルに復元し、その流域、あるいは地区単位ごとに洪水防御機能、環境保全機能を持たせようとする手法です。

 
浸透施設の構造
共通材料として下記のものを使用してください。
①敷砂
②充填砕石
③透水シート
 
集水ポラコンの仕組み・用途について
ポラコン製品を使用することにより、土の中でおきること(集水の場合)
集水ポラコンの主な効果
・地崩れの防止
・地質の改善
・根腐れの防止
集水ポラコンの用途例
[グラウンド]
[グラウンド付近の排水工]
[道路の路盤排水工]
[高盛土施工箇所の軟弱地盤対策としての地下排水(ポラコン)の布設]
  

 

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