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Technical Reports

さまざまな用途で活躍するポラコン~吸音編~

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浸透や集水の目的以外でも活躍するポラコン

近年の気候変動の影響もあり、ポラコンの主な用途は浸透と集水ですが、実はその他にも様々な特性があります。ここでは、その中の一部の実績をご紹介します。

■吸音効果
[実例1]ポラコン吸音板
・構造
ポラコン吸音板とは、吸音素材としてのポーラスコンクリート層と鉄筋コンリート層を一体成形したものです。ポラコン吸音板に使用されているポーラスコンクリートは、その体積の約30%が互いに連続した空隙になっており、入射音と反射音と浸透音に区分し、波の位相差で干渉・消滅することでその吸音性能を発揮すると考えられています。
ポラコン吸音板には、片面のみに吸音層をもつ標準型と、両面に吸音層をもつ両面吸音型があり、使用する道路の状況によって、合理的な騒音対策が可能です。

 

特徴① 1000Hz付近の音をよく吸収し、吸水による吸音率の低下が少ない。

室内試験結果によると、ポラコン吸音板に使用されているポーラスコンクリートは1000Hz付近の吸音率が高く、800~2000Hzの音に重点を置く高速道路の騒音対策に適した吸音材料であると言えます。また、ポーラスコンクリートの体積の約30%を占める連続した空隙は、降雨時にも速やかに排水を行うので、吸水による吸音性能の低下がほとんどありません。

ポラコン吸音板の吸音性能(残響室法吸音率試験結果)

 

特徴② 耐久性に優れている。

 

ポラコン吸音板は全て無機材料で構成されており、撥水材による表面処理も施していないため、紫外線等による劣化の心配がありません。また、ポーラスコンクリートはその空隙内に水を保持しにくいため、寒冷地における凍結融解作用による劣化の心配もありません。

 

・騒音測定結果

~道路の両側に設置した例~

高速道路の両側にポラコン吸音板またはRC製遮音壁を設置した区間での騒音測定の結果、反射音の影響が大きいと考えられる領域でポラコン吸音板の吸音効果が確認されました。

 

[実例2] ポラコン吸音壁(サイレントボード)

トンネル内壁にポーラスコンクリートを設置することにより、騒音を制御することができます。

 

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