雨水浸透工法の概要
設置禁止区域、 浸透施設の設置によって法面の崩壊等を引き起こす恐れのある傾斜地、調査が不要な区域等も区分します。
① 地形・ 地質からの判断
<適地>
・ 台地・ 段丘(構成地質による)
・ 扇状地
・ 自然堤防(構成堆積物による)
・ 山麓堆積地
・ 丘陵地(構成地質による、 急斜面は適さない)
・ 浜堤・ 砂丘地
<不適地>
・ 沖積低地(デルタ 地帯)
・ 人工改変地(盛土地の場合は盛土材により異なる)
・ 切土面で第三紀砂泥岩
・ 旧河道(ただし 、扇状地上の河道跡は適地の場合もある)、 後背湿地、 旧湖沼
・ 法令指定地(地すべり防止区域、 急傾斜地崩壊危険区域等)
・ 雨水の浸透で法面等地盤の安定性が損なわれる恐れのある地域
・ 雨水の浸透で他の場所の居住および自然環境を害する恐れのある地域
② 土質からの判断
③ 地下水位からの判断
地下水位が高い地域では、 浸透能力が減少することが予想されます。
特に低地では降雨によって地下水位が敏感に上昇する場合があり、浸透能力は影響を受けます。
浸透能力への影響度合いは、 地下水位と浸透施設の底面との距離によって決まり、その距離が底面から 0.5m以上あれば、
浸透能力が期待できるものとして検討の対象とします。
④ 周辺環境への環境からの判断
工場跡地や埋立地帯で土壌が汚染され、浸透施設によって汚染物質が拡散されたり地下水の汚染が予想される区域は、
設置対象域から除外します。
⑤ 土地利用からの判断
都道府県および市町村において定められている土地利用計画において開発が禁止されている区域、
あるいは開発が予想されない区域は設置対象域から除外します。
〒164-0001
東京都中野区中野1-32-16 髙村ビル4F
お問合せの際に下記内容を確認させていただく場合があります。
①敷地面積、各計画中の図面等の資料
敷地の面積(アスファルトや砂利、緑地、屋根の面積)のわかる図面などから、雨水流出量を算出します。
②計画地の自治体の設計指針・開発指導要綱
指導する自治体の設計指針・指導要領などをご確認ください。
③設置する位置の土の飽和透水係数
ボーリングデータや自治体の設計指針等の資料から係数を算定します。
④地下水の高さ、置換材の設計空隙率、各種影響係数(低減係数)
地形、地質、土質、地下水位、周辺環境、土地利用などから総合的に判断し、製品の構造図と配置のご提案をいたします。参考資料