グリーンインフラ［Green Infrastructure］
とは
グリーンインフラは、自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用しようとする考え方です。
屋根や街路、駐車場に雨が降ると、都市部では本来のように水が地面に染み込むことができずに、
雨水は、側溝、雨水管、およびその他の設計された収集システムを通って排水され、近くの水域に排出されます。
雨水流出は、都市からゴミ、バクテリア、重金属、その他の汚染物質も同時に運んでしまいます。
また、近年の気候変動の影響による局地的な大雨（集中豪雨）による雨水流出では、河川の氾濫や土砂災害を引き起こし、また建物の浸水や道路の冠水といった洪水被害が発生する危険があります。
一方、自然の未開発な場所に雨が降ると、水は土壌や植物に吸収されてろ過されます。
グリーンインフラは、環境、社会、および経済的利益を提供しながら、雨水をその発生源で削減および処理します。
平成２７年度に閣議決定された国土形成計画、第４次社会資本整備重点計画では、「国土の適切な管理」「安全・安心で持続可能な国土」「人口減少・高齢化等に対応した持続可能な地域社会の形成」といった課題への対応の一つとして、グリーンインフラの取組を推進することが盛り込まれました。
